青汁に含まれるカリウムは、血圧が高い人にとって役立つ場合があります。カリウムには、体内の余分なナトリウム(食塩の成分)を尿へ排出し、血圧を下げる方向に働く作用があるためです。
ただし、青汁を飲めば高血圧が治るわけではありません。腎臓の機能が低下している人や、薬の種類によってはカリウムの取りすぎが危険になるため、飲む前に商品表示と自分の健康状態を確認する必要があります。
青汁のカリウムが高血圧に関係する理由
カリウムは、体内のナトリウムの排出を助けます。食塩を多くとると血液中の水分量が増え、血圧が上がりやすくなりますが、カリウムを含む食品をとることは、こうしたナトリウムの影響を弱める方向に働きます。
そのため、野菜や果物などから適量のカリウムをとる食事は、高血圧対策の一部になります。ただし、カリウムを増やすだけでなく、食塩を減らすこと、適正体重を保つこと、運動や治療を続けることも重要です。
青汁ならカリウムを十分にとれるとは限らない
青汁のカリウム量は、原料、配合、製造方法、1回分の量によって異なります。大麦若葉、ケール、明日葉など、同じ「青汁」でも成分は一律ではありません。
また、青汁は野菜そのものを食べる代わりになるとは限らず、食物繊維やほかの栄養素の量も商品ごとに違います。カリウムを目的に選ぶ場合は、商品名だけで判断せず、次の項目を確認してください。
- 1回分あたりのカリウム量
- 1日の目安量と、1回に飲む量
- 食塩相当量
- 糖類やカロリーの量
- カリウムを含む原料や添加成分
栄養成分表示にカリウム量がない場合は、どれだけ含まれているかを正確に判断できません。「カリウム配合」「野菜由来」と書かれていても、血圧への効果や含有量まで保証する表示ではない点に注意しましょう。
高血圧の人が青汁を飲むときの判断
腎臓の機能に問題がなく、カリウムの摂取制限を受けていない人であれば、表示された量を守って飲むことは、通常の食事に加える選択肢の一つです。ただし、青汁を飲むために血圧の薬を減らしたり、中止したりしてはいけません。
次のいずれかに当てはまる人は、自己判断で青汁を始めたり、複数の商品を重ねて飲んだりせず、医師や薬剤師に確認してください。
- 慢性腎臓病など、腎臓の機能が低下している
- 血液検査でカリウム値が高い、または高いと言われたことがある
- カリウム制限を指示されている
- カリウムを保持しやすい利尿薬を使用している
- ACE阻害薬やARBなど、血中カリウム値に影響する薬を使用している
- 心臓や腎臓の病気で定期的に血液検査を受けている
反対に、利尿薬の種類によってはカリウムが低下しやすい場合もあります。しかし、青汁で補うべきかどうかは薬の種類や血液検査の結果で変わるため、カリウムのサプリメントや高カリウム食品を自分で追加しないでください。
青汁で高血圧対策をする前に確認すること
- 商品の栄養成分表示を見る
1回分のカリウム量だけでなく、1日の摂取回数や食塩相当量も確認します。 - 自分にカリウム制限がないか確認する
腎臓病、血液検査の異常、服用中の薬がある場合は、医師や薬剤師に相談します。 - 表示された量を超えて飲まない
複数の青汁やサプリメントを併用すると、カリウムやほかの成分を想定以上にとることがあります。 - 血圧の治療を続ける
青汁は食事の補助であり、降圧薬の代わりではありません。家庭血圧を測っている場合は、普段の値と変化を記録します。
青汁のカリウムと高血圧についての結論
青汁のカリウムは、ナトリウムの排出を助けることで、高血圧対策に役立つ可能性があります。ただし、商品によって含有量が違い、青汁だけで血圧が下がるとはいえません。
腎臓の病気や服薬がない人は、表示量を守って食事の補助として利用し、腎機能の低下やカリウム制限がある人は、飲む前に医療者へ確認することが基本です。







