健康診断で血圧が「要再検査」になったら、まず自宅で正しく測り直し、結果を記録したうえで、健診結果に書かれた期限を目安に医療機関を受診します。1回の測定だけで高血圧と決まるわけではありませんが、放置せず、再検査で一時的な上昇か継続的な高血圧かを確認することが大切です。
健康診断の血圧が要再検査になったときの対応
- 健診結果で、血圧の数値と受診区分を確認する
収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の数値、再検査や受診の期限、医療機関への紹介状の有無を確認します。 - 自宅で数日間、血圧を測る
朝と夜に、できるだけ同じ条件で測定し、日時・血圧・脈拍・体調を記録します。 - 記録を持って医療機関を受診する
内科や循環器内科を受診し、健診結果と家庭血圧の記録を見せます。健診結果に「要精密検査」「要治療」と記載されている場合は、自己判断で様子を見続けないでください。
まず自宅で血圧を測る方法
家庭血圧は、測定条件が毎回大きく変わらないようにすることが重要です。上腕にカフを巻くタイプの血圧計を使い、次の手順で測ります。
- 測定前にトイレを済ませ、少なくとも1〜2分ほど安静に座ります。
- 背もたれのある椅子に座り、足を組まず、腕を心臓と同じ高さに置きます。
- 測定中は会話やスマートフォンの操作をせず、腕に力を入れないようにします。
- 朝は起床後、排尿を済ませてから、朝食や服薬の前に測ります。
- 夜は就寝前など、毎日できるだけ同じ時間帯に測ります。
- 1回の測定で複数回測る場合は、少し間隔を空け、医療機関には測定値と測定条件をそのまま伝えます。
入浴直後、運動直後、喫煙後、飲酒後、カフェインを含む飲み物を飲んだ直後は、血圧が変動しやすいため、通常の状態の記録とは分けて考えます。
1回だけ高かった場合も受診したほうがよい?
健診で1回だけ高い数値が出ても、緊張、睡眠不足、直前の運動や喫煙、飲酒、体調不良などで一時的に上がっている可能性があります。そのため、1回の結果だけで高血圧と診断されるわけではありません。
一方で、要再検査と判定された場合は、数値が繰り返し高い可能性もあります。自宅で測った値が正常に見えても、健診結果を持って受診し、健診時の数値と家庭血圧の違いを医師に確認してください。
血圧の数値はどう判断される?
医療機関で測る血圧と自宅で測る血圧では、判定に使われる基準が異なります。一般的には、診察室血圧で収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合に高血圧が疑われます。家庭血圧では、収縮期血圧135mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上が高血圧の目安として使われます。
ただし、健診の判定区分や再検査の基準は、実施機関や年齢、既往症などによって異なる場合があります。数値だけで「受診不要」と判断せず、健診結果に記載された判定と医師の説明を優先してください。
血圧が高くなりやすい原因
血圧は、測定時の緊張だけでなく、塩分の多い食事、体重増加、運動不足、睡眠不足、喫煙、飲酒、ストレスなどの影響を受けます。また、腎臓や内分泌の病気、服用している薬が血圧に影響することもあります。
健診時だけ高くなる「白衣高血圧」や、医療機関では正常でも自宅や職場で高くなる状態もあります。家庭血圧を記録すると、測定場所による違いを確認する手がかりになります。
受診までにできること
受診までの間は、極端な食事制限や自己判断での薬の中止をせず、普段の生活を整えます。特に次の点を意識してください。
- 血圧と脈拍を、日時や体調と一緒に記録する
- 加工食品やインスタント食品など、塩分の多い食品を続けて取らない
- 睡眠時間を確保し、無理のない範囲で体を動かす
- 喫煙を控え、飲酒量を増やさない
- 処方薬を使っている場合は、自己判断で中止・増量・減量しない
食事や運動の改善は役立つことがありますが、すでに治療が必要な血圧を生活習慣だけで様子見できるとは限りません。健診結果の区分に応じて受診してください。
すぐに医療機関へ相談したほうがよい症状
血圧の高さに加えて、強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、片側の手足のまひ・しびれ、ろれつが回らない、意識がぼんやりする、視力の異常などがある場合は、通常の再検査を待たずに救急相談や救急受診を検討します。
症状がなくても、血圧が非常に高い状態が続く場合は、いったん安静にして再測定し、それでも高ければ早めに医療機関へ連絡してください。数値だけで緊急性を判断せず、症状の有無と測定値を伝えて相談することが大切です。
受診時に持参するもの
- 健康診断の結果通知書
- 紹介状や再検査の案内書類
- 家庭血圧の記録
- 現在服用している薬やサプリメントの情報
- これまでの病気や治療内容が分かるもの
血圧の「要再検査」は、1回の測定だけで病気が確定したという意味ではありません。ただし、再検査を受けることで一時的な上昇か、継続して治療や生活改善が必要な状態かを確認できます。最初に、健診結果の数値と受診期限を確認し、自宅で測った記録を持って医療機関を受診してください。







