健康診断で血圧が「要精密検査」と判定されたら、放置せず、結果票を持って内科などの医療機関を受診してください。1回の測定だけで高血圧と確定するわけではありませんが、再測定や診察、必要に応じた検査で原因や治療の必要性を確認します。
まず行うことは、医療機関への受診予約です
健康診断の結果票に書かれた指示を確認し、内科または循環器内科を受診します。受診先に迷う場合は、一般内科で相談できます。
受診時には、次のものを持参すると診断に役立ちます。
- 健康診断の結果票
- 血圧の測定値や判定区分が分かる資料
- 自宅で測った血圧の記録
- 服用中の薬やサプリメントの一覧
- 過去の健康診断結果
「要精密検査」は、すでに高血圧と診断されたという意味ではありません。健診で高い値が確認され、医療機関で詳しく確認する必要があるという判定です。
医療機関では何を確認するのか
医療機関では、血圧を改めて測定し、健診時だけ高くなる「白衣高血圧」などの可能性も含めて判断します。必要に応じて、血液検査、尿検査、心電図、眼底検査などが行われることがあります。
血圧は、緊張、睡眠不足、運動、喫煙、飲酒、痛み、直前の食事などで変動します。そのため、1回の数値だけでなく、複数回の測定結果や普段の血圧を確認することが大切です。
家庭血圧を測る場合の方法
受診までの間に家庭血圧を測る場合は、毎日同じ条件に近づけて記録します。家庭用血圧計は、上腕にカフを巻くタイプが一般に使われます。
- 測定前に1〜2分ほど座って安静にする。
- 背もたれのある椅子に座り、足を組まず、腕を心臓の高さに置く。
- 朝は起床後、排尿を済ませ、朝食や服薬の前に測る。
- 夜は就寝前など、落ち着いた時間に測る。
- 測定した日時、上の血圧、下の血圧、脈拍を記録する。
測定回数や記録期間は医師の指示を優先してください。測定値が高かったときに何度も測り続けると、緊張でさらに高くなることがあります。
どの程度の血圧なら受診を急ぐべきか
健診の判定区分は、施設や健診機関の基準によって異なります。数値がそれほど高く感じなくても「要精密検査」と書かれている場合は、結果票の指示に従って受診してください。
一方、診察室で上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上になる状態が繰り返されると、高血圧が疑われます。家庭血圧では、診察室より低い基準が用いられることがあります。これらは受診の目安であり、自己判断で診断や薬の中止をしないでください。
血圧が180/120mmHg以上になり、次のような症状がある場合は、通常の健診後受診を待たず、救急相談や救急医療機関への連絡を検討してください。
- 強い胸の痛み、背中の痛み
- 息苦しさ
- ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない
- 意識がぼんやりする、突然の激しい頭痛
- 視力の急な異常
症状がなくても、そのような高い値が繰り返し出る場合は、早めに医療機関へ相談してください。妊娠中や産後で血圧が高い場合は、頭痛、目のちらつき、みぞおちの痛み、急なむくみなどがなくても、産婦人科へ速やかに相談することが重要です。
受診までに自己判断でしてはいけないこと
すでに血圧の薬を飲んでいる人は、健診で高かったからといって薬を増やしたり、飲む回数を変えたりしないでください。反対に、血圧が一度下がったからといって、自己判断で服薬を中止するのも避けます。
また、サプリメントや市販薬にも血圧へ影響する成分が含まれることがあります。新しく使い始めた薬やサプリメントがある場合は、商品名を医師に伝えてください。
生活習慣は見直してよいが、受診の代わりにはならない
受診と並行して、減塩、適正体重の維持、飲酒量の見直し、禁煙、睡眠の確保、無理のない運動などに取り組むことは、血圧管理に役立ちます。
ただし、生活習慣を改善して様子を見るだけにせず、まずは健診結果を持って受診してください。血圧が高い原因に別の病気が関係している場合や、心臓・腎臓などへの影響を確認する必要がある場合があります。
健康診断で血圧が要精密検査だったときの判断
最初にすることは、健診結果を確認して内科などの受診日を決めることです。受診では、健診時の血圧だけでなく、家庭血圧、服薬状況、生活習慣、他の検査結果も含めて判断されます。
「要精密検査」は高血圧の確定診断ではありませんが、放置してよいという意味でもありません。症状がある、または極端に高い血圧が続く場合は、通常の予約を待たずに医療機関へ相談してください。







