高血圧の男性が青汁を飲むとき、食事で気をつけることは?

高血圧の男性が青汁を飲むとき、食事で気をつけることは?

高血圧の男性が青汁を飲むときは、青汁だけで血圧を下げようとせず、食塩のとりすぎを避け、商品のナトリウム量とカリウム量を確認することが大切です。青汁は野菜の補助にはなりますが、食事療法や降圧薬の代わりにはなりません。腎臓病がある人や、血圧の薬を服用している人は、青汁を習慣にする前に医師や薬剤師へ相談してください。

高血圧の男性が青汁を飲むときに気をつけること

特に注意したいのは、青汁そのものよりも、青汁と一緒にとる食事や、商品の成分表示です。次の3点を確認しましょう。

  • 青汁に含まれるナトリウム(食塩相当量)
  • カリウムの量と、腎臓や服用薬への影響
  • 青汁を飲むことで、食事の改善を済ませたつもりになっていないか

食塩のとりすぎを避ける

高血圧では、青汁を飲むことよりも、日々の食塩を減らすことが優先されます。日本高血圧学会では、高血圧の人の食塩摂取量について、1日6g未満を目標としています。

青汁を飲んでいても、ラーメン、漬物、加工肉、インスタント食品、味の濃いおかずを頻繁に食べていれば、食塩を減らせるとは限りません。青汁を飲む日は、次のような食べ方を意識するとよいでしょう。

  • 麺類のスープは全部飲まない
  • 醤油やソースは料理にかけず、少量をつけて使う
  • 漬物、塩辛、干物、ハムやソーセージを毎日重ねて食べない
  • だし、酢、香辛料、薬味を使い、調味料を減らす
  • 食品表示の「食塩相当量」を見て、同じ種類の商品を比べる

粉末タイプの青汁では、1回分の食塩相当量が少ない商品もありますが、商品によって異なります。「青汁だから塩分はない」と決めつけず、栄養成分表示を確認してください。

カリウムが多い青汁は、腎臓病や薬に注意する

野菜や青汁に含まれるカリウムは、一般にはナトリウムの排出に関係する栄養素です。しかし、腎臓の働きが低下している人は、カリウムを十分に排出できず、血液中のカリウムが高くなることがあります。

また、降圧薬の種類によっては、カリウム値に影響することがあります。たとえば、ACE阻害薬、ARB、カリウム保持性利尿薬などを服用している人は、青汁を毎日飲む前に、商品名と飲む量を医師や薬剤師に伝えて確認してください。

腎臓病、透析、血液中のカリウム値が高いと言われた経験がある人は、自己判断で青汁を始めないことが重要です。カリウムの量が商品に記載されていない場合も、制限が必要な人は確認してから利用しましょう。

青汁は野菜の代わりではなく、食事の補助にする

青汁を飲んでいても、野菜を食べる必要がなくなるわけではありません。商品によっては、食物繊維やビタミンの量が異なり、野菜そのものに含まれる栄養素をすべて補えるとは限らないためです。

高血圧の食事では、青汁を加えるだけでなく、主食・主菜・副菜を整え、野菜、豆類、魚などを組み合わせます。青汁は、野菜を毎日十分に食べられないときの補助として考えると、過信を防げます。

ただし、青汁を飲んだ分だけ野菜を追加すればよいとは限りません。食事全体の量が増えて体重が増えると、血圧管理に不利になることがあります。糖分やカロリーが加えられた商品では、栄養成分表示も確認してください。

青汁を選ぶときに確認する表示

高血圧の人は、次の項目を1回分と1日の目安量に分けて確認します。

確認する項目 見る理由
食塩相当量・ナトリウム 食事全体の食塩量を管理するため
カリウム 腎臓病や薬の種類によっては制限が必要になるため
糖質・エネルギー 糖尿病や体重管理も必要な場合に確認するため
原材料 薬との相互作用や、アレルギーの有無を確認するため
1日の摂取目安量 目安量を超えて飲み続けないため

「血圧対策」「血圧に役立つ」と表示された食品でも、降圧薬の代わりにはなりません。機能性表示食品などを選ぶ場合も、表示された機能や摂取目安量を確認し、治療中なら医師や薬剤師に相談してください。

男性だから特別に青汁を多く飲む必要はない

高血圧の男性だけ、女性より青汁を多く飲むという決まりはありません。必要な量は、年齢、体重、腎臓の状態、運動量、食事内容、服用薬などによって変わります。

男性は外食、飲酒、麺類、加工肉などから食塩を多くとりやすい食生活になっている場合があります。その場合は、青汁を追加するよりも、外食の汁物を残す、つまみの加工食品を減らす、飲酒量を見直すといった改善のほうが、食塩や体重の管理につながりやすいでしょう。

青汁を飲み始める前に医療者へ相談したい人

次に当てはまる人は、青汁の種類や量を自己判断せず、医師や薬剤師に相談してください。

  • 腎臓病、透析、心臓病がある
  • 血液検査でカリウム値の異常を指摘された
  • ACE阻害薬、ARB、カリウム保持性利尿薬などを服用している
  • 複数のサプリメントや健康食品を利用している
  • 青汁を薬と同時に飲みたい

相談するときは、青汁の商品名、原材料、栄養成分表示、1日に飲む予定量を見せると判断してもらいやすくなります。青汁を飲み始めた後に体調の変化があっても、自己判断で薬を中止せず、医療機関へ相談してください。

高血圧の男性が青汁を飲むときの判断

腎臓や薬の問題がなく、商品の成分表示を確認できる場合は、目安量を守って食事の補助として飲む方法があります。ただし、血圧管理で最初に見直すのは、青汁の有無ではなく、食塩、体重、飲酒、運動、薬の服用状況です。

まずは青汁の食塩相当量とカリウムを確認し、食事全体の食塩を減らすことから始めてください。腎臓病がある人や血圧の薬を服用している人は、商品を持参して医師または薬剤師に確認するのが安全です。