高血圧の家庭血圧を記録する方法は?

高血圧の家庭血圧を記録する方法は?

高血圧の家庭血圧は、毎日できるだけ同じ条件で、朝と夜に測って記録します。上腕式の血圧計を使い、1回につき1〜2回測定して、血圧の上と下、脈拍、測定時刻などを残す方法が基本です。

家庭血圧を記録する基本の方法

家庭血圧は、次の条件で測ると日ごとの変化を比較しやすくなります。

  • 上腕にカフを巻くタイプの血圧計を使う
  • 測定前に1〜2分ほど安静にする
  • 椅子に座り、背もたれに背をつける
  • 足を組まず、足の裏を床につける
  • 腕を机などに置き、カフを心臓の高さにする
  • 測定中は話したり動いたりしない
  • 測定した血圧、脈拍、日時を記録する

運動、入浴、喫煙、飲酒、カフェインの摂取直後は血圧が変わることがあります。できるだけ測定前の行動をそろえ、普段と違う条件で測った場合は、その内容も記録してください。

朝と夜の測定タイミング

家庭血圧は、朝と夜の1日2回測ります。薬を飲んでいる人は、自己判断で服薬時間を変えず、医師から指示された時間を守ってください。

測定する時間 測定の目安
朝 起床後、排尿を済ませ、朝食や服薬の前
夜 就寝前。入浴や飲酒の直後は避け、落ち着いてから

朝の服薬前に測れない場合や、夜に測ることが難しい場合は、無理に測定時間を変更せず、医師や薬剤師に相談して自分に続けやすい方法を決めます。

1回の測定で何回測るか

同じ姿勢で、1回につき2回測る方法が一般的です。2回の間は少し待ち、どちらも記録するか、医療機関から指示された方法で平均値を記録します。

  1. 椅子に座って1〜2分安静にする。
  2. 1回目を測定し、血圧と脈拍を記録する。
  3. 腕の位置を変えずに少し休み、2回目を測定する。
  4. 2回の値を両方記録する。平均を使う場合は、上の血圧と下の血圧をそれぞれ平均する。

測定中にカフがずれた、話してしまった、体を動かしたなどのことがあれば、その測定値だけで判断せず、条件をメモしておきます。

血圧手帳には何を記録するか

血圧の数値だけでなく、測定条件や体調も残すと、医師が血圧の変化を判断しやすくなります。

  • 測定した日付と時刻
  • 朝か夜か
  • 上の血圧と下の血圧
  • 脈拍
  • 1回目・2回目の区別、または平均値
  • 服薬の前後
  • 発熱、頭痛、めまい、体調不良などの症状
  • 飲酒、睡眠不足、強い運動など、普段と違うこと

記録は血圧手帳、ノート、血圧計と連携するアプリなど、続けやすい方法を選びます。ただし、アプリに自動保存される場合でも、入力された日時や数値が正しいか確認してください。

何日間記録すればよいか

まずは朝と夜の測定を数日から1週間程度続け、記録を医療機関に持参すると、普段の血圧を伝えやすくなります。医師から測定期間や回数を指定されている場合は、その指示を優先してください。

1日だけ高かった、または低かったという結果だけで、血圧の状態を決めることはできません。複数日の記録から平均や変化を確認し、診察時には測定値を省略せず見せましょう。

家庭血圧の数値はどう判断するか

日本では、家庭血圧で上の血圧が135mmHg以上、または下の血圧が85mmHg以上になると、高血圧の基準の目安とされています。ただし、診断や治療目標は年齢、持病、服薬状況、測定方法などによって異なります。

数日間の記録で基準以上の値が続く場合は、血圧手帳を持って医療機関に相談してください。すでに高血圧の治療を受けている人は、目標値を自己判断で決めず、主治医から示された値を使います。

反対に、1回だけ低い値が出た場合も、症状がなければ慌てず、安静にして正しい姿勢で再測定します。血圧の薬を自分の判断で中止したり、量を変えたりしてはいけません。

測定値が高いときの確認ポイント

高い値が出たときは、すぐに何度も測り続けるのではなく、いったん静かに休んでから、同じ姿勢で再測定します。次の点も確認してください。

  • 測定前に歩いたり運動したりしていないか
  • 直前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取をしていないか
  • トイレを我慢していないか
  • カフの位置や大きさが合っているか
  • 服の上から測っていないか
  • 測定中に会話や動作をしていないか

再測定しても高い値が続く場合や、普段より明らかに高い状態が続く場合は、記録を添えて医療機関へ相談します。胸の痛み、息苦しさ、意識がぼんやりする、片側の手足が動かしにくい、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、血圧の数値だけで様子を見ず、緊急の受診を検討してください。

家庭血圧を記録するときの要点

最初に上腕式血圧計を用意し、朝は起床後・朝食や服薬前、夜は就寝前に測定します。毎回同じ姿勢で1〜2回測り、上の血圧・下の血圧・脈拍・測定条件を数日から1週間ほど記録して、診察時に見せてください。

家庭血圧が135/85mmHg以上になる日が続いても、薬の変更や中止は自己判断で行わず、記録を持って医師に相談することが大切です。