高血圧の家庭血圧は、朝と夜の1日2回測るのが基本です。朝は起床後の決まった条件で、夜は就寝前に測定します。食事、運動、入浴、服薬などの影響を受けるため、毎回できるだけ同じ時間帯・同じ手順にそろえることが大切です。
家庭血圧を測る時間は「朝」と「夜」
| 時間帯 | 測るタイミングの目安 |
|---|---|
| 朝 | 起床後、トイレを済ませてから。朝食や降圧薬を飲む前に測る |
| 夜 | 就寝前。入浴直後や飲酒直後を避け、落ち着いてから測る |
朝は「起きてすぐ」ではなく、排尿を済ませ、椅子に座って安静にしてから測ります。夜は、1日の中で条件をそろえやすい就寝前が目安です。
朝は起床後1時間以内を目安にする
朝の家庭血圧は、起床後1時間以内を目安に測定します。トイレを済ませた後、朝食や降圧薬を飲む前に測ると、毎日の条件をそろえやすくなります。
ただし、医師から測定時間を指定されている場合は、その指示を優先してください。薬を飲んだ後に測るよう指示されている場合など、自己判断で測定条件を変えないことが大切です。
夜は就寝前に測る
夜は、就寝前に測定します。入浴直後、飲酒直後、喫煙直後、激しい運動の直後は血圧が変動しやすいため、避けてください。
帰宅時間や就寝時間が日によって違う場合でも、「就寝前」「入浴や食事の直後を避ける」など、できるだけ同じ条件にそろえます。
1回の測定で何度測る?
朝と夜に、それぞれ1回の測定で終わらせず、原則として2回測ります。1回目と2回目の間は、1分程度あけてください。
- 椅子に座り、背もたれに背をつけて1〜2分ほど安静にする。
- 腕を机などに置き、測定する腕を心臓と同じ高さにする。
- 1回目の血圧を測る。
- 1分程度安静にして、2回目を測る。
- 2回の値を記録する。医師から指示がある場合は、その指示に従う。
測定中は会話をせず、足を組まないようにします。家庭用の上腕式血圧計を使う場合は、カフ(腕帯)を正しい位置に巻いてください。
測定前に避けたいこと
次のような直後は血圧が一時的に変動することがあるため、少なくとも落ち着くまで待ってから測ります。
- 運動した直後
- 入浴した直後
- 食事をした直後
- コーヒーやエナジードリンクなどを飲んだ直後
- 喫煙した直後
- 飲酒した直後
- 強い緊張や急いだ状態の直後
測定前にトイレを済ませ、静かな場所で数分間安静にすると、測定条件をそろえやすくなります。
家庭血圧は何日間測る?
家庭血圧は、1日だけの数値ではなく、数日間の記録で判断します。朝と夜の測定を少なくとも5日程度、できれば7日間続け、測定日時と血圧、脈拍を記録すると診察時に役立ちます。
家庭血圧の目安として、一般に収縮期血圧(上の血圧)が135mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が85mmHg以上の状態が繰り返される場合は、高血圧が疑われます。ただし、診断は年齢、持病、測定状況、診察室血圧なども含めて医師が行います。
朝だけ高い、夜だけ高い、測るたびに大きく違うといった場合も、測定値を消さずにそのまま記録してください。時間帯による違いが、治療や生活習慣を見直す手がかりになることがあります。
高い値が出たときの対応
1回だけ高い値が出ても、すぐに高血圧と決めつけず、1〜2分安静にして正しい姿勢で測り直します。測定値とそのときの状況を記録し、同じ状態が続く場合は医療機関に相談してください。
血圧が著しく高い状態に加えて、胸の痛み、息苦しさ、強い頭痛、ろれつが回らない、手足の麻痺、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、緊急性がある可能性があります。数値だけで判断せず、救急相談や救急医療機関の受診を検討してください。
高血圧の家庭血圧を測る時間のまとめ
家庭血圧は、朝は起床後・排尿後・朝食や服薬前、夜は就寝前に測るのが基本です。朝と夜にそれぞれ2回測り、数日から1週間ほど記録すると、自分の血圧の傾向を把握しやすくなります。
測定時間や薬を飲む前後について医師から指示がある場合は、その指示を優先してください。まずは血圧計、測定時刻、測定値、脈拍、体調を同じ記録に残すことから始めましょう。







