腎臓病の人が青汁を飲むときは、カリウムに注意が必要です。ただし、腎臓病の人全員が青汁を飲めないわけではありません。血液中のカリウム値、腎機能の程度、透析の有無、服用薬、青汁の原材料や量によって判断が変わります。
腎臓病で青汁のカリウムに注意する理由
腎臓には、体内の余分なカリウムを尿として排出する働きがあります。腎機能が低下するとカリウムが体内にたまりやすくなり、血液中のカリウムが高くなる「高カリウム血症」を起こすことがあります。
高カリウム血症は、初期には自覚症状がない場合もあります。数値が大きく上がると、筋力低下やしびれ、不整脈などにつながるおそれがあるため、自己判断で青汁を習慣的に飲み始めるのは避けたほうが安全です。
青汁は腎臓病の人が飲める?
血液中のカリウム値が安定し、医師や管理栄養士から食事制限を受けていない場合は、量や商品によって飲めることがあります。一方、カリウム値が高い人、腎機能が大きく低下している人、透析中の人は、青汁を飲む前に主治医へ確認が必要です。
「青汁だから健康によい」「野菜の代わりになる」と一律に考えることはできません。青汁は商品によって原材料、濃度、1回量、カリウム量が異なります。また、粉末を水に溶かすタイプは、原材料を濃縮している場合があります。
| 確認する項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 原材料 | 野菜や葉物、果物など、カリウムを含む原材料の種類が商品ごとに違うため |
| 1回分の量 | 飲む量が増えると、摂取するカリウム量も増える可能性があるため |
| 栄養成分表示 | カリウムの表示があれば、摂取量を判断する材料になるため |
| 飲む頻度 | 毎日続ける場合は、1回分だけでなく継続的な摂取を考える必要があるため |
特に医療者へ確認したい人
次に当てはまる人は、青汁を飲む前に、主治医や腎臓病の食事に詳しい管理栄養士へ相談してください。
- 血液検査でカリウム値が高い、または高いと言われたことがある
- 慢性腎臓病が進行している
- 透析を受けている
- 尿の量が少ない、または腎機能が急に変化している
- カリウム制限を含む食事指導を受けている
- 血圧や心臓の薬など、カリウム値に影響する可能性がある薬を服用している
- 青汁以外にも、野菜ジュースやサプリメントを利用している
薬の種類や腎機能によっては、食事だけでなく服用薬もカリウム値に関係します。青汁を飲むために薬を減らしたり、中止したりしてはいけません。
青汁を飲む前に確認する手順
- 直近の血液検査を確認する。カリウム値が高くないか、主治医から制限を受けていないかを確認します。検査結果が手元にない場合は、次回の診察で尋ねます。
- 商品の栄養成分表示と原材料を確認する。カリウムの含有量、1回分の量、1日の目安量を確認します。カリウム量が表示されていない場合は、表示がないことだけを理由に「少ない」と判断しません。
- 青汁以外のカリウム摂取も伝える。野菜ジュース、果物、サプリメント、健康食品などを含めて、医師や管理栄養士に伝えます。
- 飲む量と頻度を相談する。許可された場合でも、最初から目安量を超えて飲んだり、複数の商品を併用したりしないようにします。
- 次回の血液検査で確認する。飲み始めた後のカリウム値に変化がないかは、症状ではなく検査で判断します。
「カリウム控えめ」「腎臓にやさしい」という表示にも注意
商品に「カリウム控えめ」「腎臓にやさしい」などの表示があっても、腎臓病の人が誰でも飲めるとは限りません。カリウム以外の成分や、飲む量、現在の食事制限が関係するためです。
また、「カリウムゼロ」と表示されていない商品を、カリウムが含まれていないものとして扱うこともできません。判断に迷う場合は、商品名や栄養成分表示を診察時に見せると確認しやすくなります。
飲んだ後に体調が悪くなったら
青汁を飲んだ後に体調不良があっても、症状だけでカリウム値の上昇を判断することはできません。強い脱力、動悸、胸の不快感、脈の乱れなどがある場合は、青汁の継続を避け、医療機関へ相談してください。症状が強い場合や急に悪化した場合は、救急受診を検討します。
腎臓病の人にとって青汁は、「飲めるかどうか」を商品名だけで決めるものではありません。直近のカリウム値、腎機能、透析の有無、薬、商品のカリウム量をそろえて、主治医または管理栄養士に確認することが最初の行動です。







