脂質異常症の食生活に青汁を取り入れても問題ありません。ただし、青汁だけでLDLコレステロールや中性脂肪が改善するとはいえません。砂糖や果汁が多い商品を避け、野菜・食物繊維・魚・大豆製品などを含む食事の一部として利用することが大切です。
脂質異常症の食生活で青汁を飲むときの考え方
青汁は、野菜不足を補うきっかけにはなりますが、野菜そのものと同じではありません。製品によって原材料、食物繊維の量、糖質、食塩相当量が異なるため、青汁という名前だけで脂質異常症に適した商品だとは判断できません。
脂質異常症の食生活では、青汁を追加することよりも、脂身の多い肉やバターなどを控え、食物繊維を含む食品や魚を取り入れることが基本です。青汁は、その食生活を続けるための補助として考えましょう。
青汁を選ぶときに確認したい表示
青汁を飲む場合は、次の項目をパッケージの栄養成分表示や原材料名で確認してください。
- 砂糖や果糖、果汁が多く含まれていないか
- 1回分の糖質やエネルギーがどの程度か
- 食塩相当量が多くないか
- 食物繊維がどの程度含まれているか
- 飲む量や回数が明記されているか
特に中性脂肪が高い人は、甘い飲み物や糖質のとり過ぎが影響することがあります。「青汁だから健康によい」と考えて、甘いタイプを何杯も飲むのは避けてください。無糖、または糖質やエネルギーが比較的少ない商品を選び、表示された目安量を守るのが基本です。
青汁で野菜を置き換えてもよい?
青汁だけで野菜を置き換えるのはおすすめできません。野菜を食べると、食物繊維だけでなく、かむことによる満足感や、さまざまな栄養素も得られます。青汁を飲んでいるからといって、野菜、海藻、きのこ、豆類などを食べなくてよいわけではありません。
たとえば、朝食の飲み物として青汁を取り入れる場合でも、昼食や夕食では野菜のおかず、具だくさんの汁物、豆類などを組み合わせます。ただし、汁物は食塩が多くなりやすいため、飲み過ぎには注意が必要です。
脂質異常症の改善で優先したい食生活
青汁を追加する前に、普段の食事で次の点を見直すことが重要です。どの項目を優先するかは、LDLコレステロールが高いのか、中性脂肪が高いのかによっても変わります。
| 検査値の傾向 | 食生活で意識したいこと |
|---|---|
| LDLコレステロールが高い | 肉の脂身、バター、生クリームなどの脂肪が多い食品をとり過ぎない。魚、大豆製品、野菜、海藻、きのこなどを組み合わせる。 |
| 中性脂肪が高い | 甘い飲み物や菓子、飲酒、食べ過ぎを見直す。主食の量や食事全体のエネルギーにも注意する。 |
| HDLコレステロールが低い | 食事だけでなく、運動不足や喫煙なども関係するため、生活習慣全体を見直す。 |
検査値が複数該当する場合や、治療中の場合は、自己判断で極端な食事制限をせず、医師や管理栄養士に相談してください。
青汁を飲むときに注意が必要な人
持病や服用薬がある人は、青汁を始める前に医師や薬剤師へ確認したほうがよい場合があります。青汁には商品によって、ビタミンK、カリウム、食物繊維などが含まれているためです。
- ワルファリンなど、ビタミンKの影響を受ける薬を服用している
- 腎臓の病気があり、カリウムの制限を受けている
- 糖尿病などで、糖質やエネルギーの管理をしている
- 青汁を含む健康食品で体調の変化や胃腸症状が出たことがある
薬との関係は製品の原材料や飲む量によって異なります。服薬中の場合は、商品名や成分表示を見せて確認すると判断しやすくなります。
青汁を取り入れるなら、まず確認すること
- 青汁の原材料名と栄養成分表示を確認し、砂糖や果汁、糖質、食塩相当量を確認する。
- 無糖または糖質・エネルギーが比較的少ない商品を選び、表示された目安量を超えて飲まない。
- 青汁を野菜の代わりにせず、食事では野菜、海藻、きのこ、豆類などもとる。
- 肉の脂身、揚げ物、菓子、甘い飲み物、飲酒など、脂質異常症に関係しやすい習慣を見直す。
- 薬を服用中、腎臓病などの持病がある、または検査値が高い状態が続く場合は、医療者に相談する。
青汁を飲み始めても、血液検査の数値が改善するとは限りません。次回の検査結果や医療者の指示を基準にして、食事全体を見直してください。
まとめ
脂質異常症の食生活に青汁を取り入れること自体は可能です。ただし、青汁は治療薬や野菜の代わりではなく、無糖または糖質の少ない商品を適量飲みながら、脂質・糖質のとり過ぎを見直し、バランスのよい食事を続けることが大切です。
服薬中や腎臓の病気がある場合は、青汁の成分が自分に適しているかを医師や薬剤師に確認してから利用しましょう。







