健康診断で血圧が高いときの受診目安は?

健康診断で血圧が高いときの受診目安は?

健康診断で血圧が高かった場合、1回の測定だけで高血圧と決めつけず、家庭で再測定し、基準を超える状態が続くなら受診します。目安として、健診や医療機関で上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上なら、再確認と医療機関への相談を検討してください。

上の血圧が180mmHg以上、または下の血圧が120mmHg以上で、胸の痛み、息苦しさ、ろれつが回らない、手足の麻痺、強い頭痛、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、通常の健診結果の相談ではなく、救急車の要請を含めて緊急に対応します。

血圧の高さ別に見た受診の目安

受診時期は、血圧の数値だけでなく、症状の有無、持病、妊娠の有無、家庭での測定値によって変わります。次の表は一般的な行動の目安です。

健診などでの血圧 受診の目安
上が140~159mmHg、または下が90~99mmHg 家庭で正しく測り、数日から1週間程度の記録を持って受診を検討します。高い値が続く場合は放置しないでください。
上が160~179mmHg、または下が100~109mmHg 再測定だけで済ませず、早めに内科などを受診します。
上が180mmHg以上、または下が110mmHg以上 安静にして測り直し、症状がなくても早急に医療機関へ相談します。強い症状があれば救急対応が必要です。
上が180mmHg以上、または下が120mmHg以上で症状がある 脳卒中や心臓などの緊急疾患が隠れている可能性があるため、救急車を要請するなど、ただちに受診します。

上と下のどちらか一方だけが基準を超えていても、受診の判断では高い方を基準にします。ただし、表の数値は一般的な目安であり、健診結果に「要受診」「要精密検査」などの指示がある場合は、その指示を優先してください。

健診で血圧が高くても、すぐに高血圧と決まるわけではない

高血圧の診断は、通常、1回の測定値だけでなく、繰り返し測った血圧や家庭血圧、診察結果などをもとに判断します。緊張、睡眠不足、喫煙、カフェイン、運動直後、測定前の会話などで、一時的に血圧が上がることもあります。

一方で、症状がないまま血圧が高い状態が続くこともあります。「健診では一度だけだったから大丈夫」と自己判断せず、家庭で測って高い値が続く場合は受診してください。

受診前に家庭で血圧を測る方法

家庭血圧は、健診時の一時的な上昇があるかを確認し、医師が判断する材料になります。次の方法で記録します。

  1. 朝は起床後、排尿を済ませてから、朝食や服薬の前に測ります。夜は就寝前など、毎日できるだけ同じ時間帯に測ります。
  2. 測定前に1~2分ほど椅子に座って安静にします。直前の喫煙、飲酒、運動、入浴は避けます。
  3. 背もたれのある椅子に座り、足を組まず、腕を心臓の高さに置いて測ります。カフは衣服の上ではなく、上腕に直接巻きます。
  4. 1回につき2回測り、記録します。測定値だけでなく、測った時刻、脈拍、体調、服薬の有無も残すと受診時に役立ちます。

家庭血圧では、一般に上が135mmHg以上、または下が85mmHg以上が高血圧の目安です。健診や診察室で測る血圧の基準とは異なるため、家庭血圧の記録をそのまま健診時の基準に置き換えず、医師に見せて判断してもらいます。

この症状があるときは数値にかかわらず早めに受診する

血圧が高く、次のような症状が突然現れた場合は、血圧の再測定を何度も続けず、救急車の要請を含めて緊急に対応します。

  • 胸の痛み、胸の圧迫感
  • 息苦しさ、呼吸がしにくい
  • 片側の手足や顔の麻痺、しびれ
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 視野が欠ける、急に見えにくくなる
  • 立てない、意識がぼんやりする、けいれんする
  • 経験したことのない強い頭痛

妊娠中または産後に血圧が高く、強い頭痛、目がちらつく、みぞおちの痛み、急なむくみなどがある場合は、妊娠高血圧症候群などの可能性もあるため、産科へ早急に連絡してください。

受診先と持っていくもの

症状がなく、健診で血圧が高いと指摘された場合は、まず内科を受診できます。健診結果に指定の診療科や受診期限が書かれている場合は、その案内に従います。強い症状がある場合は、通常の外来予約を待たず救急を利用します。

  • 健康診断の結果票
  • 家庭で測った血圧と脈拍の記録
  • 現在飲んでいる薬やサプリメントの一覧
  • 過去の血圧、糖尿病・腎臓病・心臓病などの治療歴

すでに血圧の薬を飲んでいる人は、自己判断で中止したり、量を増減したりしないでください。薬の変更は、測定記録を持って主治医に相談します。

健康診断で血圧が高かったときの判断

まずは落ち着いて正しい方法で再測定し、家庭血圧を記録します。上140mmHg以上または下90mmHg以上が繰り返されるなら、内科などを受診し、160/100mmHg以上なら早めに相談してください。

180/120mmHg前後の高い値に加えて胸痛、息苦しさ、麻痺、意識障害などがある場合は、健診後の通常受診ではなく緊急対応が必要です。