健康診断で血圧が高かったときは、家庭血圧を朝と夜に、同じ条件で数日間測って記録します。1回の数値だけで高血圧と決めず、測定時刻、血圧、脈拍、服薬状況なども残して、受診時に医師へ見せると判断に役立ちます。
家庭血圧は朝と夜に測る
基本は、起床後の「朝」と就寝前の「夜」に測定します。まずは7日間程度続けると、日による変動を把握しやすくなります。毎日が難しい場合でも、測れた日の記録を残してください。
- 朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食や降圧薬を飲む前
- 夜:就寝前。入浴、飲酒、喫煙、運動の直後は避ける
薬を飲んでいる場合は、自己判断で薬を中止したり、飲む時間を変えたりしないでください。朝の測定が服薬前にできなかった場合は、実際に測った時刻と服薬時刻を記録します。
家庭血圧の正しい測り方
家庭では、上腕にカフを巻くタイプの血圧計を使い、毎回できるだけ同じ姿勢と条件で測ります。
- 測定前に、椅子に座って1〜2分ほど安静にします。
- 背もたれに背中をつけ、足を組まず、足の裏を床につけます。
- 腕を机などに置き、カフを心臓と同じ高さにします。
- カフを衣服の上からではなく、上腕に正しく巻きます。
- 測定中は話さず、力を入れずに待ちます。
- 1回の測定につき、続けて2回測定します。
測定値が大きく違うときは、姿勢、カフの位置、安静時間、直前の運動や会話がなかったかを確認します。記録には、原則として2回分を残すか、医療機関から指示があればその方法に従ってください。
記録する項目と書き方
血圧の数値だけでなく、測定した条件も残すと、健康診断後の血圧の変化を医師が確認しやすくなります。
| 記録する項目 | 記録例 |
|---|---|
| 測定日・時刻 | 6月10日 朝7時10分 |
| 上の血圧・下の血圧 | 142/88mmHg |
| 脈拍 | 72回/分 |
| 朝・夜の区分 | 朝、夜 |
| 服薬状況 | 測定後に服薬、飲み忘れなど |
| 体調や条件 | 睡眠不足、飲酒、頭痛、動悸など |
血圧手帳、専用アプリ、紙のメモなど、続けやすい方法で構いません。次のような形式で、朝と夜を分けて記録できます。
- 日付・時刻:
- 朝/夜:
- 1回目:上の血圧 下の血圧 脈拍
- 2回目:上の血圧 下の血圧 脈拍
- 服薬状況・体調:
血圧計に記録機能がある場合でも、健康診断の結果、測定条件、症状や服薬状況は別に残しておくと安心です。
家庭血圧はどの数値を目安にするか
家庭血圧では、一般に上の血圧が135mmHg以上、または下の血圧が85mmHg以上になる状態が、高血圧の目安とされます。ただし、これは診断を自分で確定するための数値ではなく、複数回の測定結果を医師が判断する際の目安です。
健康診断で高かったものの、家庭では正常に近い場合は、緊張によって健診時だけ血圧が上がる「白衣高血圧」の可能性があります。反対に、健診では正常でも家庭で高い場合もあるため、家庭血圧の記録を受診時に提示することが重要です。
朝だけ高い、夜だけ高い、左右の腕で差があるなど、一定の傾向が続く場合も、数値と時間帯が分かる記録を持って相談してください。
健康診断後に受診する目安
家庭血圧で高い値が数日続く場合や、健康診断の結果で医療機関の受診を指示された場合は、記録を持って内科などを受診します。健康診断の結果通知に「要受診」「要精密検査」などの指示があるときは、家庭血圧が低くても指示を優先してください。
上の血圧が180mmHg以上、または下の血圧が120mmHg以上になった場合は、1〜2分安静にしてから再測定します。それでも高い状態が続く場合は、症状がなくても早めに医療機関へ連絡してください。胸の痛み、息苦しさ、強い頭痛、意識がぼんやりする、手足の麻痺やろれつが回らないなどの症状がある場合は、緊急性があるため救急相談や救急要請を検討します。
健康診断で血圧が高かったときの記録の要点
最初に、上腕式の血圧計で、朝と夜に同じ姿勢で測る習慣を作ります。1回につき2回測り、少なくとも数日から1週間、血圧・脈拍・時刻・服薬状況・体調を記録してください。
家庭血圧の目安を超える値が続く場合や、健診で受診を指示された場合は、記録を持って医療機関に相談します。記録は診断の代わりではありませんが、健診時だけ高いのか、家庭でも高いのかを判断する材料になります。







